【SBI FXトレード】 基本情報と評判について解説

SBIFXトレードはSBIグループのFX業者です。SBIグループはネット証券業界最大手のSBI証券を中核としたネット専門の金融グループです。グループ内には銀行や仮想通貨、保険、不動産、投資情報提供サービスなどの様々な事業会社があり、そのノウハウがSBIFXトレードにも生かされています。

基本スペック

SBIFXトレードの基本スペックは以下になっています。

1.主な通貨ペアのスプレッド

SBIFXトレードのスプレッドは、取引通貨数によって異なる数値になるというのが大きな特徴です。

左:1,000通貨以下、右:100万通貨以下

  • 米ドル/円:0.09銭/0.17銭
  • ユーロ/円:0.28銭/0.28銭
  • 英ポンド/円:0.5銭/0.5銭
  • 豪ドル/円:0.40銭/0.69銭

SBIFXトレードのスプレッドは、ほぼ全ての通貨ペアでFX業界最狭水準になっています。また、他のFX業者では、市場の開く時間帯や重要指標の発表時などに、スプレッドのが広がる傾向があります。ところが、SBI FXトレードは相場の急激な変動があってもスプレッドがあまり広がらない上、仮に広がってもすぐに戻るというメリットがあります。

2.スワップポイント

  • 米ドル/円:8円
  • ユーロ/円:-12円
  • 英ポンド/円:5円
  • 豪ドル/円:4円

スワップポイントの高さに関しても、ほとんど全ての通貨ペアでトップランクに位置しています。

3.最低取引通貨数

最低取引通貨数はなんと1通貨です。1通貨単位で取引できるFX業者など他にはなく、このことがSBIFXトレードの最大の特徴と言えます。資金的に余裕の無い若い人でも無理なく取引を始められます。

一般的に、FX業者の最低取引通貨数は1,000通貨になっています。そのため仮に、米ドル/円の為替価格が105円の時に取引する場合、レバレッジが25倍だと4,200円(105円×1,000通貨÷25倍)が必要です。しかし、SBIFXトレードは1通貨から取引できるため、数字上では4.2円で取引ができることになります。

4.取扱通貨ペア数

取扱通貨ペア数は34通貨ペアになっており、近年人気を博している高金利通貨ペアも取り扱っています。

5.ロスカット基準

証拠金維持率が50%を下回るとロスカットが実施されます。なお、ロスカットになる前に、証拠金維持率が100%と60%を下回った時点で、「追証」が発動されます。追証が出ると、以下のどちらかの方法で追証を解消させなければなりません。

  1. 証拠金の追加入金
  2. 保有ポジションの全部または一部の決済

SBI FXトレードのロスカットまでの流れは以下になります。

①証拠金維持率が100%を下回る:1回目の追証アラーム

(未対応)

②証拠金維持率が60%を下回る:2回目の追証アラーム

(未対応)

③証拠金維持率が50%を下回る:ロスカットの実施

期日までに追証の対応ができなかったり、意図的に対応しなかったりした場合は、証拠金維持率が50%以下にならなくてもロスカットが実施されます。

6.口座開設条件

口座は18歳以上から開設できます。SBI FXトレードは未成年でも口座を開設できる唯一の国内FX業者です。従って、無職や大学生でも申込めます。ただし、未成年の場合は、親権者(法定代理人)の同意が必要です。

スマホアプリ

SBI FXトレードのスマホアプリは2019年にリニューアルされました。取引画面のレートは2wayプライスで表示され、タップするだけで買い、売りが直感的に分かります。チャートは4分割表示、またテクニカル指標は9種類が利用可能で、トレンドラインなどの描写ツールや、チャート分析機能も備わっています。

文字の表示が大きく、テクニカル指標の表示やチャートの移動もスムーズに行えるため、チャート分析がやりやすくなっています。機能性とビジュアル面を両立させており、FX初心者でも無理なく扱えるアプリと言えます。なお、4分割表示では異なる通貨ペアや、時間足を同時にチェックすることができます。

従来のアプリとの大きな変更点は以下の4つです。

  • トレンドラインの保存が可能になり、利用するごとにラインを引き直す手間が解消しました。
  • レート、スプレッド、チャートが1つの画面で見られるようになり、最適なタイミングでの発注が可能になりました。
  • 文字フォントや背景の変更によって、ビジュアルが明瞭になりました。
  • 「お知らせ」の内容を、「重要」、「Notice」、「取引」、「緊急」の4項目に分類したことで、目的の検索が容易になりました。

2種類のパソコン用取引ツール

SBI FXトレードのパソコン用取引ツールには以下の2種類があります。どちらも表示が非常にシンプルで、スマホアプリ同様に2way注文(スピード注文)から1クリックで新規発注、決済注文、即時決済ができます。ただ、シンプルであるがゆえに、使いやすいと物足りないの2面性があります。

  1. リッチクライアント版:アプリをインストール
  2. WEB版:ブラウザからログイン

1.リッチクライアント版

画面がスッキリしていて見やすくなっており、機能的にも充実した取引ツールです。特徴としては以下が挙げられます。

  • 画面のレイアウトを自由に変えられる高いカスタマイズ性
  • チャート上からの発注が可能
  • エントリーした箇所へのマル印の付着

中でも、便利なのが「エントリーした箇所へのマル印の付着」です。エントリーするとチャート上に丸印が付くため、どこでエントリーしたのかが瞬時にわかり、決済の判断が容易になります。

2.WEB版

リッチクライアント版の機能を絞ることで、FX初心者でも使いやすくしてあります。

高い約定力

売買の成立の高さや、成立のスピードを表すものに約定力があります。SBIFXトレードはこの約定力が高くなっており、それが相場変動時でもスプレッドが広がらない要因になっています。さらに、注文時のレートでスムーズに約定するため、スリッページの減少に繋がっています。

デモトレードが未提供

現在のFX業者では、無料で利用できるデモ口座を提供しているところが多くなっていますが、SBIFXトレードにはデモ口座がありません。その代わり、SBIFXトレードに口座を開設した後ログインすると、特典として500円がプレゼントされます。SBIFXトレードは数円から取引ができるため500円があれば、デモ口座が無くても実質的には無料でFX取引の経験を積めることになります。

スキャルピングに対する規制

SBI FXトレードはスキャルピングに対して明確に禁止しているわけではありませんが、『短時間に頻繁な取引をした場合は取引を制限する』との注意事項が設けられています。

カスタマーサービス

サポートの受付は月曜日~金曜日(祝祭日を除く)の9時~17時です。

積立FXの提供

SBI FXトレードは通常のFX取引の他に、独自の「積立FX」を提供しています。定期的に同じ金額を自動的に購入してもらえるサービスです。ただし、スプレッドが通常取引の3~5倍になっています。

積立FXの特徴は、「ドルコスト平均法」で外貨を購入できることです。ドルコスト平均法では、定期的に「一定の金額」で外貨の購入を続けます。従って、為替価格の安い時は多い量、為替価格の高い時は少ない量の通貨を取得することになり、結果として保有通貨の平均単価が低くなるというメリットがあります。

積立FXの内容は以下になります。

  • 取扱通貨ペア:メジャーな9種類
  • レバレッジ:3倍
  • 購入日:毎日、毎週、毎月から選択
  • スワップポイント:あり

積立FXは以下の人に向いています。

  • サラリーマンなど、FX取引に時間を割けない人
  • 安定的に外貨を取得したい人
  • 為替相場の値動きに左右されずに取引をしたい人

口コミ

SBI FXトレードへの利用者からの口コミには以下などがあります。

1.良い口コミ

SBI FXトレードは1通貨からの取引が可能という謳い文句通り、本当に気軽に取引できる。少額取引であればバーチャル取引をリアルにできる感覚だ。普段はスマホでチャートを見ているが、機能的にはスタンダードで使い勝手はなかなか良い。初心者がFXを始める時に使うもよし、慣れてきたら高額取引するもよし。

USD/JPYのスプレッドが0.09(1000通貨まで)という狭さで取引しやすかった。約定速度が遅いともシステムが不安定だとも感じなかった。取引はパソコンとスマホの両方で行えるがパソコンの方が新規注文の種類が多く、使い勝手が良いように感じた。

取引単位が細かく設定できるので、こまめに取引できます。スワップは全般的に高めです。スプレッドの安定度は大です。他社では、毎早朝にスプレッドが極端に上がり、取引する気にもならない場合がありますが、ここはストレスフリーで取引できています。

2.悪い口コミ

期間集計の信頼性が低いです。何度も問い合わせしましたが、いまだ解決していません。スマホでは、建玉の複数一括売却ができません。パソコンツールの使い勝手はMT4よりかなり劣ると思います。

建玉件数と新規注文件数の合計が上限2,000件と設定されているのが不満です。現在既に上限に達しつつあり、思うように新規注文を出せません。上限を撤廃、あるいは引き上げてほしいです。

営業時間中のサポートじゃ意味が無いでしょ。それと、IFDの期限が自由に選べない。これじゃ、ストップロスの設定が翌日には消えてしまうから、いちいち設定するのが面倒。取引に肝心なMT4を使えないのは大きな弱点だ。

SBI FXトレードに適している人、適していない人

1.SBI FXトレードに適している人

  • 少ない資金で取引がしたい人
  • ツールは必要最小限のシンプルなものを使いたい人
  • 安定的な取引がしたい人
  • 100万通貨以上の高額な取引を望む人
  • 積立てで外貨を取得したい人

2.SBI FXトレードに適していない人

  • 取引ツールに多種な機能を求める人
  • 高度なチャート分析を重視したい人
  • 多方面からの多種な情報を求める人
  • 1日に頻繁な取引を繰返したい人