【外為オンライン】の基本情報と評判について解説

FX業者に外為オンラインがありますが、設立は2003年で、オンラインのFX取引を開始したのが2006年と、比較的長い歴史を持っています。

基本スペック

外為オンラインの基本スペックは以下になっています。

1.主な通貨ペアのスプレッド

  • 米ドル/円:1.0銭
  • ユーロ/円:2.0銭
  • 英ポンド/円:4.0銭
  • 豪ドル/円:3.0銭

スプレッドは米ドル/円が1.0銭と、FX業者の中では最低水準と言われても致し方ありません。名の知れたFX業者の米ドル/円のスプレッドは0.2~03銭になっており、コスト的には圧倒的に不利です。他の通貨ペアに関しても高いことは同様であり、一般的なFX業者の5~10倍になっています。ただ、早朝や経済指標発表時など、往々にしてスプレッドの広がる時でも、あまり変わらないというメリットはあります。従って、安定性を重視する場合は利用価値があります。

2.スワップポイント

  • 米ドル/円:5円
  • ユーロ/円:-30円
  • 英ポンド/円:0円
  • 豪ドル/円:0円

スワップポイントも他社と比べて低く、主要通貨でポインを得られません。スワップポイントを目的とした取引には適しません。

3.最低取引通貨数

最低取引通貨数はコースによって異なっており、L25コースは10,000通貨、L25 miniコースは1,000通貨になっています。少ない資金で取引したい場合は、L25 miniコースを選択することになります。

4.取扱通貨ペア数

取引できる通貨ペア数は26種類で多くも少なくもありません。なお、高金利で人気になっているトルコリラやメキシコペソなどのマイナーな通貨も取引可能なため、選択肢の幅は広いと言えます。

5.ロスカット基準

外為オンラインのロスカットのルールには大きな特徴があり、それが以下の2つです。

  1. コースごとに異なるロスカット基準
  2. 追証が無し

1)コースごとに異なるロスカット基準

ほとんどのFX業者の場合、取引は1つのサイトで行われます。ところが、外為オンラインでは「L25」、「L25 mini」、「L25R」、「L25R mini」という4種類のコースから1つを選択します。そして、L25・L25 miniコースとL25R・L25R miniコースで、ロスカットルールが以下のように異なります。

①L25・L25 minコース:証拠金維持率20%以下でロスカット

②iL25R・L25R miniコース:証拠金維持率100%以下でロスカット

2)追証が無し

全てのコースで追証がありません。つまり、追加で証拠金を入金する間もなく、一気にロスカットが実施されてしまいます。この条件の場合、L25・L25 miniコースは証拠金維持率が20%を割り込むまでロスカットされないため、出資金だけでギリギリまで耐えることができます。ただし、ロスカットされた場合、口座の資金だけでは損失額を賄えない可能性が高くなります。つまり、借金の発生する危険性があるということです。

一般的に、ロスカットにおける証拠金維持率は最低でも50%になっているため、よほど為替価格が暴落でもしない限り、口座の資金以上に損失の出ることはありません。ただし、証拠金維持率が20%と低い場合は、口座残高だけでは収まらない可能性があります。

スマホアプリ

外為オンラインのスマホアプリは画面がシンプルで、初心者でも取引の仕方が分かりやすくなっています。テクニカル指標はトレンド系が6種類、オシレーター系が8種類用意されています。

中でも、外為オンライン独自の機能と言えるのが、「GMMA」というテクニカル指標の存在です。GMMAは移動平均線をいくつも重ねて表示させたものです。この指標によって、トレンド相場とレンジ相場の見極めをしやすくなり、また相場の反転箇所の目安を付けられるようになります。その他、アプリには取引に必要な機能やプライスアラート機能などが全て揃っています。

ただ、難点と言えるのが、表示デザインや各機能の配置、入力方法などに、若干洗練されていない面が見られます。また、ウィジェットを設定したり、カスタマイズをしたりすることができないため、物足りなさを感じます。

パソコン用取引ツール

パソコン用取引ツールには、オリジナルの機能が採り入れられています。トップ画面にはレート情報、口座情報、ポジション状況、注文明細が表示されます。各ウインドウが重ならないように、位置やサイズの調整ができます。また、「ディールスコープ」という便利な機能が搭載されており、通貨ペアごとの売買比率や出来高を見ることができます。

チャート表示には通常チャートとハイブリッドチャートの2種類があります。

1)ハイブリッドチャート

ハイブリッドチャートには外為オンライン独自の機能が付帯されています。1枚のチャート画面に1分足から月足までを表示させることができ、過去から現在までの為替の値動きを瞬時に確認できます。

2)通常チャート

通常チャートは15種類の描画ツールと、26種類のテクニカル指標を利用できます。

自動売買ツール

外為オンラインの大きな特徴と言えるのが、「iサイクル注文」という自動売買ツールが提供されていることです。自動売買ツールを使うと、利用者は何もしなくても、ツールが設定した通りに自動的に売買を繰返してくれます。

「iサイクル注文」では、設定された条件に則って新規注文と決済注文が繰返されます。つまり、IFDONE注文とOCO注文が常に継続されるということです。

1)IFDONE注文

IFDONE注文では、いくらで買う(売る)という新規注文と、新規注文が成立した場合にいくらで売る(買い戻す)という決済注文を同時に指定できます。

2)OCO注文

OCO注文では、利確のための指値注文と、損切りのための逆指値注文を同時に出せます。なお、指値注文か逆指値注文のどちらかが約定すると、もう片方の注文は自動的にキャンセルされます。

また、iサイクルでは利用者のニーズが反映されるように、以下の3つの注文方式が用意されています。デフォルトでは、ランキング方式が設定されています。

①ランキング方式

過去の取引実績に対するシミュレーションの結果を基に、高い利益を得た注文方法がランキング形式でリストアップされています。利用者はその中から任意の注文方法を選択できます。

②マトリクス方式

高い利益を得ているランキングの中から、通貨ペアや売買レンジ幅、注文値幅などを指定すると、条件に合ったマトリクス(表)が表示されます。その中から、希望する注文方法を選択します。

③ボラティリティ方式

利用者自身で任意の注文方法を設定する方式であり、売り/買い、想定変動幅、対象資産の3つを設定します。

無期限のデモトレード

現在のFX業者はデモトレードを提供することが一般的になっていますが、通常は期間が3ヶ月に限られています。ところが、外為オンラインは使用期間が無期限とされています。FX取引の内容を把握できるまでデモトレードを続けられるため、利用者にとっては大きなメリットになります。当然、実際のFX取引と全く同じ環境でデモ取引ができます。

豊富なセミナー

外為オンラインでは無料の会場セミナーが頻繁に開催されています。オンラインでのセミナーは多くのFX業者で提供されていますが、会場セミナーをこれほど開催するFX業者は滅多にありません。セミナーの内容は初心者から上級者まで、幅広く用意されています。また、数多くのマーケットレポートなどがWEBサイトから配信されています。

口コミ

外為オンラインに対する口コミには以下などがあります。

1.良い口コミ

デモ体験のできるFX会社を中心に探しました。デモ画面の操作を一通り試して、操作性や画面のレイアウトが良かったため気に入りました。スマホアプリから外出中もチャートの変化をみたり、ニュースや指標の情報をいつでもどこでも情報を素早く手に入れられました。レイアウトも工夫されていてとても操作性に優れていると感じています。

操作が簡単で素人向きなのが魅力です。初心者のうちは情報も的確に送られてくるし覚えるにはちょうどいい感じです。初めての方は操作性と情報がすべてなのでおススメです。セミナーの多いのも助かります。

取引したい通貨を全て扱っているので選びました。FXトレードにおいては、通貨の選択操作、エントリー操作、決済操作、注文取消し操作、入出金操作が簡単、またエンントリー状況、有効証拠金残高が一目で分かりやすいことが重要ですが、同社はこれらの何れも満足のいくものでした。

2.悪い口コミ

ドル円のスプレッドは0.2~0.3銭が当たり前なのに、1.0銭とバカ高い。これほど高いと常識を疑う。これじゃ、スキャルピングどころか、デイトレードだってできやしない。

スワップポイントが少ないです。私はそれほど取引回数ができないので、スワップポイントが少ないと、取引する意味がありません。

スマホアプリで、テクニカル分析が1画面で1つしか表示できないから、比較するのが面倒くさい。テクニカル機能の数も少ない。それと、サポートが営業時間中しか受付けていないんじゃ、いつ連絡すればいいんだ。

外為オンラインに適した人、適していない人

外為オンラインの適した人と適していない人は以下になります。

1.適した人

  • デモ口座を活用してノウハウを得たい人
  • セミナーなどの他、色々な情報を提供してもらいたい人
  • 仕事が忙しいため、自動売買を利用したい人

2.適していない人

  • 取引回数が多いため、費用を抑えたい人
  • テクニカル分析を重視して取引をしたい人
  • スワップポイントを狙いたい人

外為オンラインはスプレッドやスワップポイントの面では、他社に比べて劣ることは否めません。ただ、iサイクル注文やデモトレード、無料セミナー、マーケット情報といったサービスが充実しています。スキャルピングやデイトレードを主な取引スタイルとする人には向きませんが、FXの経験の浅い人は知識を得ながら安定的な取引が望めます。