【外為ファイネスト】基本情報と評判について解説

外為ファイネスト、FXを検討している方であれば一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。

そんな外為ファイネストですが、多くのユーザーから賛否両論があるFX会社でもあります。

この評判について、実際のところはどうなのか、今回はそんな外為ファイネストの疑問に対して解説を行います。

特徴を中心にメリットやデメリットを紹介し、取引ツールなどについてもまとめました。

これらの項目を全て読めばきっと外為ファイネストが自分に合っているFX会社かを知ることができ、ベストな選択ができるようになるでしょう。

外為ファイネストの特徴

外為ファイネストの特徴として、通貨ペアが優れている点や後述する取引ツールに定評があります。

ただ、極端に飛び抜けた点がない所なども評判として指摘されている点があるのも確かです。

加えて、中国企業の傘下になったことで2020年現在は経営が安定し始めているものの、元々経営体質が弱かったという点も懸念されているます。

こういったメリットやデメリットを持っているのが今回紹介する外為ファイネストです。

しかし、メリットに目を向け、そのメリットを十分に享受できる方であれば、十分利用に値するFX会社と言えるでしょう。

そういった点を踏まえて最初にメリットを紹介していきます。

外為ファイネストのメリット

外為ファイネストのメリットは、

  • 豊富な通貨ペア
  • 世界的に有名なMT4が利用できる
  • NDD方式の採用
  • スキャルピングの容認
  • 少額取引が可能

と言った5点が挙げられます。

豊富な通貨ペアは外為ファイネストにおいて、実に30ペアにのぼります。

米ドル円やユーロ円などの定番はもちろんのこと、人民元と日本円のペアと言ったユニークなクロス円のペアがあるのも特徴です。

さらにカナダドルとスイスフランのペアと言う他のFX会社では珍しい、カナダドル建てのペアもあります。

ドルストレートも充実しており、世界で最も取引されている米ドルユーロは当然のこと、なかなか国内で設定のない豪ドル、NZドルとのペアもあります。

このように他の国内FX会社にない通貨ペアも多いので、マイナーな取引やこだわりの取引をしたい場合にはもってこいとも言える通貨ペアの充実ぶりです。

世界的に有名なMT4が利用できる点もメリットと言えます。

このMT4は、もともとロシアの企業、MetaQuotesが開発したFX会社を問わずに利用できるFXのための取引ツールです。

このツールは海外で主流となっていますが、国内ではほとんどのFX会社が採用をしていないツールでもあります。

そんな世界標準のツールを利用している外為ファイネストは、多くの海外製自動売買ツールを導入しやすいことや公正なツールを提供している事実という点で魅力的と言えるでしょう。

NDD方式(ノン・ディーリングデスク、None Dealing Desk)の採用も隠れたメリットです。

このNDD方式は、一言でいえばトレーダーとFX会社との間で利益相反の関係にならないクリアで公平性の高い取引環境です。

インターバンクと呼ばれる通貨取引の市場に直接アクセスしている仕組みを言います。

もともとFX会社の提供するFX取引はDD(ディーリングデスク)方式を採用しているケースがほどんどです。

主流になっているDD方式はスプレッドが狭いメリットがあるものの、FX会社がトレーダーの利益を操作できてしまう仕組みでもあります。

そのため、まれに恣意的な注文のキャンセルや遅延と言った行為が行われることも可能性として否定できない仕組みです。

もちろん、こういったことは基本的に行われることはありません。

しかし、トレーダーとFX会社との間に利益相反の関係ができており、トレーダーの損がFX会社の利益になる仕組みでもあるのは事実です。

そういった懸念もあるため透明性に欠ける仕組みとして認知されています。

一方、外為ファイネストが提供するNDD方式は、FX会社がインターバンクに接続して間接的にFXの取引環境を提供するというもので、採用しているFX会社は少数派です。

しかし、トレーダーが直接インターバンクに接続するためFX会社が干渉できません。

そういった意味でトレーダーが損をしてもFX会社の利益にならないという点で公正な取引が確実にできるとも言えます。

このNDD方式の採用は、スキャルピングの容認のメリットにもつながっています。

通常のDD方式では、スキャルピングのような短時間で大量の取引を行うとFX会社のシステムに大変な負荷を与えてしまうことが少なくありません。

そのため、DD方式を採用している多くのFX会社は、このスキャルピングを禁止しています。

さらにスキャルピングが発覚した場合は、取引停止やアカウント凍結と言った強硬手段に出るところすらあります。

そんなスキャルピングも外為ファイネストでは自由にできるというのは大きなメリットです。

少額取引もでき、わずか1,000通貨で本格的なFXに取り組めます。

他社では最低1万通貨(米ドルであれば1万ドル、レバレッジ25倍であれば400ドル用意する必要がある)が必要なこともあるため、そういった国内のFX会社と比較すると、かなり安価に取引が可能です。今の例で言えば40ドル、つまり1米ドル100円のレートであれば4,000円から取引ができますから小遣い程度の金額でもFXに参加できます。

これら5つのメリットを総合すると、MT4を使ってユニークな通貨ペアを公正な条件で少額から始めたいという方に推奨できるといえます。

さらにスキャルピングも自動売買などを使ってやってみたいに強くオススメできます。

そんな多くのメリットを持っているFX会社が外為ファイネストと言えるのではないでしょうか。

外為ファイネストのデメリット

外為ファイネストのデメリットは

  • スプレッドが広がりやすい
  • スワップポイントが低め
  • 情報提供が少ない
  • そして初心者には難しい取引ツール
  • サポートが弱い

と言った点が挙げられます。

スプレッドが広がりやすい点は、先ほどのNDD方式によるところが大きいと言えます。

FX会社を通さず直接取引できるNDD方式は、FX会社によるスプレッド固定などの仲介が入らないため、金額の変化が大きい傾向です。

そのため、同じ通貨ペアであっても他社に比べて時間帯やタイミングによってスプレッドが大幅に変化することも珍しくありません。

こういったスプレッドの変化にうまく対応しながら取引をすることが外為ファイネストでは求められると言えるでしょう。

スワップポイントが低めなのもデメリットです。

先ほどの理由と同様に直接取引であるNDD方式ではスワップポイントも変化しやすく、総合的に見ると低めになりやすい傾向にあります。

この少なさによって通貨を保持していても、その際に係るスワップポイントの金額は低く、うまみが少ない状態です。

情報提供も多くはありません。

大手のFX会社に比べると、やや小規模な企業となるため、情報収集などの面で、どうしても弱い傾向です。

多くのFX会社が提供しているようなリアルタイムの情報も、外為ファイネストでは提供されないということも珍しくはありません。

こういった弱点を持っているので、裁量取引をする場合は、自前の情報網を用意して、その情報を見ながら取引を行うことが必要です。

MT4も初心者に難しい取引ツールと言う一面があります。

充実した機能や自由度の高い設定、外部の自動売買ツールの導入が可能など、とにかく機能の高さが際立つのがMT4です。

しかし、初心者には自由度が高すぎる傾向になり、慣れないとイマイチ取引がしにくいという弱点にもなります。

中上級者に納得のMT4も初心者にはやや敷居が高いことも少なくありません。

サポートも大手に比べると予算や人員が限られているためか、レスポンスの速さやつながりやすさで若干劣ります。

特に取引ツール関連は専門的なトラブルが多いため、自力で改善した方が早い場合も多い傾向です。

このような外為ファイネストのデメリットを知ったうえで導入する必要があると言えます。

これら5つのデメリットは多くのユーザーがデメリットとして評価しているポイントでもあります。

総合的にFX初心者には、敷居が高いと感じられるFX会社と言えるのではないでしょうか。

外為ファイネストの取引ツール

外為ファイネストの取引ツールは、先程から触れているMT4です。

EAと呼ばれる自動売買システムを導入したり、50種類以上のインジケーターが用意されたテクニカル分析、そして動作の軽さが特徴でスマートフォン版も用意されています。

EAは国内外で作成される自動売買のためのシステム(プログラム)であり、MT4で導入されることで気軽に新たな自動売買を導入できます。

このメリットは大きく、自分に合った戦略の自動売買が可能です。

また、裁量取引の参考になるインジケーターも豊富です。

他社のインジケーターも基本的なものがそろっているもののMT4を超えるインジケーターの種類には及びません。

そのため、マイナーなインジケーターで裁量取引をしたい場合にも外為ファイネストの取引ツールであるMT4は十分応えてくれます。

動作も軽く、多少世代が前のパソコンやスマートフォンでもサクサク動く優秀さです。

どうしても処理能力を要求されがちな取引ツールも軽快に動作してくれるでしょう。

このツールに関しては国内外の多くのユーザーから好意的な意見が出ており、世界シェアナンバーワンツールだけのことはあります。

外為ファイネストの基本情報

最後に外為ファイネストの基本情報を紹介します。

外為ファイネストは香港のハンテックグループ傘下の日本法人として東京を拠点に運営されている企業です。

グループ企業はオーストラリアや台湾、イギリス、そしてUAEのドバイにあり、グローバルな展開を行っています。

このような経緯から、国内のFX会社ではありますが、外国系のFX会社と言う性格が強く、海外FXのような雰囲気を持っているのも特徴です。

そのため、海外FXに挑戦したいけど、何となく不安という方におススメの会社でもあります。